側弯症とカイロプラクティック

側弯症（そくわん症）と診断されたらコルセット？手術？そんなこと、とんでもない！

側弯症とは？

シマントヘブンでは、コルセットも手術もお勧めはしません。カイロプラクティック では、背骨が「側弯（そくわん）」しているという捉え方をしません。脊柱は重力を利用し５Kgほどある重い頭を空中に浮かべることができる、ものすごい器官なのです。それは立体構造で、モノサシを使って直線で測ることは、ほぼ不可能です。

側弯症とは、レントゲンで背骨の画像を見たとき、S字に歪んで見える背骨に対して付ける診断名です。「症」がつく診断名のほとんどが原因不明であるように、この疾患の約８０％が原因不明で突発性とされています。その他、原因のわかっているとされるのは、遺伝的に背骨の奇形から起こる先天性のもの、骨折、くる病などによる骨の形状の変化によるもの、中枢神経や胸部等の疾患によるもの、椎間板ヘルニア等による痛みのために起こっていると考えられているものがあります。

突発性側弯症のほとんどは、成長期にさしかかる１０代前後に学校の身体検査や身体測定の際に発見され、病院での画像検査をもとに診断されるケースが多いようです。症例的には女の子に多く見られるようです。整形外科では、弯曲している角度をレントゲンの画像上で計測し、その重篤度を決めますが、これをコブ角と言います。

コブ角が25度以上だと、アンダーアーム、ボストン、スパインコアまたはミルウォーキー・ブレース等を用いた装具療法を勧められます。50度以上の場合、スクリュー（ネジ）とロッド（ハリガネ）を埋め込むという手術を「できるだけ早く！」といわれるようです。体の成長のスピードが早い関係上、歪みが悪化する可能性が非常に高いとされ、手術をほぼ例外なく強要されるようです。

上記の治療法は、コブ角の数値の増加イコール危険と見なし、歪みがひどくなるのを外部的に抑えようとするか、機械的に金具で真っ直ぐにしようと考えています。しかし、同時に必ず考えなければいけないのが、ブレースの着用を余儀なくされたお子さんの不便さ不快感、デリケートな神経を守っている、脊柱という大切な器官を人間が「イジる」ことのリスクの高さです。

本来、脊椎は前または後ろ正面から見たとき、真っすぐであること、そして横から見たとき４つの緩やかなカーブが保たれていることが重要です。背骨のカーブとスムーズな動き、そしてバランスが保たれていないと、脳がカラダの状態を正確に認識できず、必要以上のエネルギーが体から消費されていきます。

そのため、側弯症を患っている患者さんの多くが、疲れ易く、頭痛、肩こりや腰痛、または、心肺器官・消化器官・内分泌器官に関連する様々な病気になりやすい、などという悩みを抱えています。

カイロプラクティックのアプローチ

「長方形や球体のような、平らでスムーズな表面をもつ物体は、自然界には存在しない。」―ブノワ・メンデルブロ

フラクタル幾何学で有名な数学者、メンデルブロ博士のいう通り、自然界は直線や平面では推し量ることは決してできません。

側弯症に悩む多くの患者さんは、背骨をまっすぐにしたいという理由で来院されますが、カイロプラクティックでは、背骨を医学の教科書上「正常」とされるカタチに無理やり戻すためにケアを行うのではありません。むしろ、背骨の機能と連動性を高めることで、神経伝達が正常になり、脳をリセットし、様々な不調から回復、または未然に防ぐことを目的とします。

シマントヘブンでは、背骨全体のレントゲンを分析して説明を行い、患者さんに納得して頂いた上でケアを始めます。側弯症と診断され、真剣に悩んでいる方が、ポジティブなセルフイメージを取り戻し、バイタリティー溢れる生活を送れるように、生涯関わっていく姿勢が大切だと考えています。

脊柱神経学では、本来「側弯症」は禁忌ではない

側弯症は、カイロプラクティックが最も得意とする疾患・病状のひとつです。しかし現在、厚労省では禁忌としています。そのことの発端が、平成2年に出された、ほんの８ページの「三浦レポート」と呼ばれた報告書で、その中で「危険である」とコメントしたことを厚労省が認めたことが、「側弯症には禁忌である」とされた理由の１つです。当時、日本国内で、米国公認ではないカイロプラクターたちが行っていた医療擬似行為の中には危険を伴うやり方も多く、リスクが非常に高かったことは否定できません。しかし、それは世界レベルのカイロプラクティックとはまったく違います。

ニュージーランドの研究調査では、本物のカイロプラクティックは、「背骨のアラインメント（理想位置）と連動性を改善していくことで、脳をリセットし、健康回復と維持を促す治療法として、極めて安全ある。」と結論づけています。

定期的アジャストメントを継続し、数年後に撮影された脊柱全体のレントゲン画像を分析した結果、生理機能の改善や、コブ角の減少が確認できたケースも数多くあります。

偉大な発明家、トーマス・エジソンはこう言い残しています。「未来のドクターは、投薬や手術などの手段を使わずに、患者の骨格構造に注目し、栄養や運動についての的確な指導をし、病気の原因解明と予防に注意を払うようになるだろう」と。

江川哲也 D.C.
シマントヘブン・カイロプラクティック・ドクターズ・オフィス院長
高知県四万十市中村大橋通6-8-13 島田ビル１F

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